noteメンバーシップを2024年7月から始めました。Keiが日常的に実践するミクロレベルのソーシャルワークで得た失敗経験を共有し、同じような失敗を予防していく狙いがあります。Keiは学者ではないので体験談が中心ですが、必ずみなさんの実践に還元できます。
みなさんこんにちはKeiです。
救命救急センターが設置されている病院で医療ソーシャルワーカーとして働いている社会福祉士9年目です。
社会福祉士取得後、最速で認定医療ソーシャルワーカーと救急認定ソーシャルワーカーを取得しました。
noteとX (フォロワー2,400人以上)を500日以上毎日更新しています。
ソーシャルワーク関連のブログも発信中です。
本日は、『「ソーシャルワーカー個人」に価値を持たせる重要性を、いいかげん気づいてほしい』というテーマを深掘りします。
「個人」というブランドの重み
ある上司に、同じ内容の説明をしても、納得の深さがまったく違うことがあります。
制度の説明も、選択肢の提示も、同じ言葉を使ったとしても「あの人が言うなら……」という一言で、決断の質が変わってしまう瞬間を、私は何度も見てきました。
- 「院長」「部長」という組織上のポジション
- 「認定」「専門」という資格の権威性
- 「勤続年数」「年次」という在籍の長さ
もちろん、これらはひとつの答えです。肩書きは、信じるための最初のとっかかりになります。
しかし、それだけでは説明がつかない場面もあります。
歴代の院長を並べてみても、組織がうまく回っていた時期と、そうでなかった時期があります。
同じ認定資格を持つ人からのアドバイスでも、素直に取り入れられる相手とそうでない相手が、確実に存在します。
クライエント、組織に限らず、意思決定は、情報の正確さだけでは語れません。
包み隠さずに言うと、現場の意思決定は、「誰が伝えたか」に集約されています。
では、なぜ同じ情報なのに、伝える人によって届き方が変わるのでしょうか。
Kei@社会福祉士の武器は、「時間(歴史)」しかなかった
とあるテレビ番組で、「ワインを目隠しして、価格を当てるゲーム」が放送されていました。
この企画が成立している時点で、ワインの味は、目隠しをすると、多くの人が味の違いを言い当てられないことがわかります。
ワインの値段は、数百円のものから数十万円のものまで、幅があります。
目隠しをすれば、味の差はわずかしかないはずなのに、価格は何百倍にも変わるということは、人は味以外の“何か”に、お金を払っているということになります。
その“何か”とは、作り手がどんな土地で、どんな年月をかけてきたかという「時間(歴史)」です。
たとえば私の場合、noteの記事を500日以上、毎日投稿しています。
1本1本の記事には、正直、出来の良い日も悪い日もあります。
それでも、「500日以上書き続けてきた」という時間(歴史)そのものが、1本の記事の説得力を底上げします。
中身を精査される前に、「noteを500日以上、毎日 書き続けてきたソーシャルワーカーの発信」という信頼が、先に発生するからです。
これは、記事1本1本の出来とは関係なく起きている評価です。
それでも、地位や名声があるわけでもない私の発信に、メンバーシップという形で加入してくださる方がいます。
それ自体が、この「時間(歴史)」という価値に、一定の再現性があるという確固たる証拠です。
そしてこの「時間(歴史)」が積み重なった先に、「あの人に頼みたい」という指名が生まれます。

「ソーシャルワーカーが必要だ」と思っているのは、ソーシャルワーカーだけ。
知識や制度理解は、AIのおかげで、もう誰もが似たり寄ったりのレベルに近づいています。
それどころか、AIがあれば、ソーシャルワーカーという存在がいなくても現場は回る、という空気すら生まれています。
そもそもソーシャルワーカーは、AI台頭する前から「需要はあるが、必須ではない」というポジションでした。
生活保護は、社会福祉主事で事足りていますし、児童相談所は、児童福祉司で基準を満たします。
代替できる資格がある時点で確固たる地位を築けているとはいえません。
そこにAIが投入されて、もともと地盤がぐらついていたソーシャルワーカーの立ち位置は、人件費というコストがかからず、知識量ではソーシャルワーカー以上のAIに、簡単に置き換えられる対象になっています。
ソーシャルワーカーを知らない人は、「ソーシャルワーカーに相談する」という選択肢をそもそも持っていないのです。
現に、これだけ貧困や虐待といった心理社会的問題が複雑化しているのにもかかわらず、世間から「ソーシャルワーカーが必要だ」という声を聞いたことがありません。
それどころか、こども家庭ソーシャルワーカーのように、既にある役割に名前だけ違う資格を重ねる始末です。
#認定社会福祉士(児童分野)の立ち位置とは?
知識で戦う時代は、もう終わっています。
同じ資格を持ち、同じ制度知識を持っていても、選ばれる支援者と選ばれない支援者がいます。
その差は、知識量ではありません。積み重ねてきた関係性と、そこに刻まれた時間の差です。
これは、AIには代替できない資産です。
AIは、正しい情報や整った文章を生成できますが、「noteを500日以上、毎日書き続けてきたソーシャルワーカー」は生成できません。
AIには、「時間(歴史)」を作ることができないからです。
いま、あなたの信頼は、その名刺に書かれた病院名や施設名といった看板(ブランド)が、あなたの代わりに信頼を稼いでいるだけの可能性があります。

看板を外したとき、そこに残るソーシャルワーカー個人の価値は、私を含め、多くのソーシャルワーカーにとって「ゼロ」に近いはずです。
組織の看板に守られているだけのソーシャルワーカーが、「給料が低い」と口が裂けても言えるはずがありません。
#勘違いも甚だしい
看板の力を、自分の力だと勘違いせず、「ソーシャルワーカー個人(自分)」に対する価値をどう上げていくかを、一緒に考えていきましょう。
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ではまた。


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