PR
現役の認定医療ソーシャルワーカー・救急認定ソーシャルワーカーが、現場の実践者向けに退院支援マニュアルを作成しました。「モメないための退院支援マニュアル」をコンセプトに掲げた結果、20,000文字を超える内容となりました。» 詳細はコチラ!
- ソーシャルアクションってなに?
- ソーシャルアクションは意識高い人がすること?
- 具体的なソーシャルアクションの例を教えて
ソーシャルアクションという言葉は耳にするものの、「どんなこと?」と聞かれたら答えられない人が少なくありません。
私は急性期病院の医療ソーシャルワーカー(以下MSW)8年目です。個人ができるソーシャルアクションとして、「社会福祉士の働き方」に関するブログやnoteの毎日投稿を発信しています。

社会福祉士に現役で合格後、最速で認定医療ソーシャルワーカーと救急認定ソーシャルワーカーを取得しました。
当記事では「ソーシャルアクション」について解説します。この記事を読めば「社会福祉士が行うソーシャルアクションの重要性」について理解できます。
ソーシャルアクションは、社会や地域のニーズの充足と課題の克服を目的としています。展開する過程に応じて、学習会や調査などによる問題と要求の明確化が重要です。

ソーシャルアクションのために流す1滴の汗は、誰かが流す涙を1滴減らします。
ソーシャルアクションをアプローチする

株式会社メディックメディアが発行している社会福祉士国家試験のためのレビューブックによると、ソーシャルアクションは以下のような説明でした。
ソーシャルアクションとは、利用者や地域住民等の課題の克服とニーズの充足のために社会参加の促進や制度・サービスの創出、改善、廃止あるいは思想の浸透、払拭を目指して行う組織的な活動である。
世論の喚起や集会・署名・請願・陳情等による議会や行政関係への要求を含めて社会改良的な性格を持っている。
社会福祉士国家試験のためのレビューブック
一言でまとめると、「社会問題を解決するために、個人や団体が行う具体的な行動」です。
ソーシャルアクションの目的
ソーシャルアクションは、人々が一緒になって、地域やコミュニティの生活を改善し、重要な問題を解決することを目的としています。
具体的なソーシャルアクションとして、ボランティア活動、寄付、コミュニティ活動、近隣との助け合いなどがあります。
地域住民同士のつながりによってコミュニティが活性化することにより、“独居”や“身寄りなし”といった社会的困難を抱えている人々をサポートしたり、公共サービスを補完することができます。
高齢化によって表出された課題は入院をきっかけに表面化することが少なくありません。ソーシャルワーカーは、病気や障害によって日常生活が大きく変化するクライエントに多く遭遇します。
入院後に表面化する主な課題の例は以下の通りです。
- 運転免許を返納することになって買い物にいけない
- 家族が仕事をしており、介護にまで手が回らない
- 一人暮らしで、何かあったときに連絡できる人が遠方に住んでいる
- 社会との関係が閉鎖的で地域で孤立している
- ペットを多頭飼いしているが、対応が追いつかない
上記のようなニーズがあるクライエントは、「毎日の生活に対する不安への対処」にエネルギーを使い果たしてしまい、“自分から助けを求める力が低下しています。
地域の環境によって様々な社会的課題があるとわかっていながら、見て見ぬふりをし続けるのも心苦しいものです。
「人と環境の相互作用」に重点を置く心理社会的アプローチは、ソーシャルアクションと相性が良いため積極的に活用しましょう。
ソーシャルアクションは一般人でも行える
ソーシャルアクションに参加することは、ウェルビーイングの追求に関連しており、人々の自信とスキルを向上させることができます。

参加するハードルが高そう…

影響力がないと難しそう…
ソーシャルアクションを起こす人は、社会福祉に強い関心を抱いている人が多いです。しかしソーシャルアクションには下記の3つのような特性があり、個人でも行うことができます。
- 規模(個人のみでも可能)
- 手段(社会福祉に貢献できれば何でもいい)
- 場所(限定された場所でする必要なし)
ミクロレベル(個人レベル)でのソーシャルアクションはケースワークの延長であるため、まずはミクロレベルのソーシャルアクションを実践することがおすすめです。
私がミクロレベルのソーシャルアクションとして、毎日noteで「ソーシャルワーカーの働き方」について発信しています。
現在は300日以上毎日コツコツ更新しており、私の価値観に深く共感していただいた方が、月額590円のメンバーシップに参加しています。

メンバーシップは、2026年1月4日現在で5名の方が参加しています。
私が行うソーシャルアクション【3つ】

個人ができるソーシャルアクションを考えた結果、“社会福祉士の働き方”についてインターネットで発信することを決めました。
以下で解説する3つのソーシャルアクションを通して、全国の社会福祉士に貢献したい考えています。
- note:「個人的な見解を忖度なしで発信する」ことが目的
- ブログ:「社会福祉士の働き方の追求」が目的
- X (旧Twitter):社会福祉士のリアルな悩みの把握が目的
note:「個人的な見解を忖度なしで発信する」ことが目的
noteは、有料記事やメンバーシップで閉鎖的な発信ができることが強みです。
ブログやX (旧Twitter/ツイッター)は不特定多数のユーザーが閲覧されます。
“議論したい人”“皮肉を言いたい人”“論破したい人”といった人たちが、ひとつのコミュニティに集まると、個人的な見解を多く含んだ内容を発信することができません。
SNSを利用する目的によって、求められる最適解が異なるからです。
だから私は、Xを主戦場にするのは早々に諦めて、「安心して発信できる自分のコミュニティ」を作ることを決意しました。

目的が異なる人たちを棲み分けする手段として、有料のコミュニティを運営することにしました。
noteのメンバーシップであれば、同じ価値観を共有している人のみに記事を発信できるため、有効活用しない手はないと考えました。
現場のリアルや、社会福祉士(特にMSW)の働き方に対して忖度一切なしの内容となっていますので、ぜひ読んでみてください。
その辺の参考書や抽象的なことしか発信しない専門家よりは具体的な内容に仕上がっています。
» ソーシャルワーク部メンバーシップ(/月額590円/初月無料)はコチラ
ブログ:「社会福祉士の働き方の追求」が目的
公益財団法人社会福祉・振興試験センターによると、全国には約32万人を超える社会福祉士が登録されていることがわかります。しかし、世間一般に社会福祉士が認識されている実感はありません。

「社会福祉士はこんな素晴らしい実践をしている!」は、世間に認識されなければ価値になりません(もちろん収入アップにも……)。
多くの人々は、以下の仕事を社会福祉士が担っていることを把握していません。
- 入院して元の生活に戻れないクライエントのために支援を行う
- 行政で生活困窮者へ生活保護受給を斡旋する
- 判断能力が乏しい人に対して成年後見人になる
- 児童虐待に対して第一線でアプローチする
社会福祉士全体の収入が向上するには、まず社会福祉士が世間から市民権を得る必要があるのですが、個人の力ではどうすることもできません。
とはいえ、社会福祉士の収入が向上するまで時代は待ってくれません。
以下のグラフは、ダイヤモンド社が公開したインフレの進行による現金の実質的価値の変化を示したグラフです。

インフレ(インフレーション)とは、「モノの値段が上がり、お金の価値が下がること」です。

額面こそ減りはしないものの、その額面で買えるものは、インフレが続けば減っていきます。

私は“ほっともっと”の「のり弁当」が460円(昔は290円だった)になっていたのきっかけに、インフレを実感しました……
たとえば、Aさんの貯金が1,000万円だったと仮定します。銀行にお金を預けていた場合、グラフのように年3%のインフレが続くと、20年後の1,000万円の実質価値は、553万円相当まで目減りします。
一方で、Bさんも同じく1,000万円を持っていたと仮定します。この1,000万円を年利7%で運用し、途中で追加投資せずに20年間放置した場合、資産は約3,870万円相当まで増えます。
現金をそのまま銀行に預けておくのはリスクでしかないことは理解していただけたと思います。
これらのことから、社会福祉士個人で収入を増やせる手段として、私が取り組んでいるのが資産形成です。

私は、楽天証券でNISA口座を作って資産運用をしています。
X (旧Twitter):社会福祉士のリアルな悩みの把握が目的
X (旧Twitter/ツイッター)は、私以外の社会福祉士がどのようなことで悩んでいるのかを把握するために始めました。
内容が似ているポストでも、打ち出し角度を変えることで、集まる意見はまったく別物として受け取られます。
私のX (旧Twitter/ツイッター)は、2026年1月現在で1,900人を超える方々にフォローしていただいていますが、私の反響のあるポストは基本的にネガティブな内容に対する共感です。
社会福祉士の悩みは、まだまだ潜在化していることが汲み取れます。ソーシャルワークの多様性や権利擁護を実践する立場であるため、「ネガティブな言葉は社会福祉士の特性上発信しにくいのでは?」という仮説が立ちます。

現場には、「正当なソーシャルワーク実践をしたいけど……」というジレンマに苦しんでいる社会福祉士がたくさんいます。
社会福祉士の働き方は社会福祉士が担保していく必要があります。他の専門職は、国に対して処遇改善に対するソーシャルアクションを起こしています。
ソーシャルワークの担い手であるなしに関係なく、社会福祉士も国へ処遇改善に対して訴えていくべきです。行政は基本的に受け身の姿勢であるため、意義を唱えないと何も変わりません。
このまま社会福祉士が、やりがい搾取の定番職業になるわけには絶対にいきません。
ソーシャルアクションの身近な例は意外にある

ソーシャルアクションを実践するには、社会問題の現状を把握することが重要です。日本においては、貧困や格差、差別、環境問題、人権問題など、多くの社会問題が存在しています。

これらの問題は、個人の力だけでは解決できないものが多く、社会全体で取り組む必要があります。
社会問題に対してソーシャルアクションを行うことで、社会へ働きかけることが重要です。ソーシャルアクションには、以下のような実例があります。
募金活動によるソーシャルアクション

寄付者一覧にKei@社会福祉士の名前が掲載されています。

寄付者一覧にKei@社会福祉士の名前が掲載されています。
募金活動を行うことで、社会問題に対する意識を高め、解決に向けた取り組みを促すことができます。募金活動を通じて、社会問題に対する取り組みを行っている団体やNPOに対して、支援を行うこともできます。
たとえば、日本赤十字社の募金や、社会福祉協議会が実施している赤い羽根共同募金や歳末たすけあい募金へ協力することが挙げられます。
募金活動によるソーシャルアクションの具体的な例として、以下のようなものがあります。
- 災害支援募金:災害発生時に、被災地の支援のため
- 病気や障害の支援募金:病気や障害を持つ人々の支援のため
- 子ども支援募金:貧困や虐待などの問題に直面している子ども支援ため
- 環境保護募金:環境問題に対する取り組みのため
募金活動は身近な場所で行われています。募金は立派なソーシャルアクションであり、間接的に社会に貢献しています。
募金活動によるソーシャルアクションは、社会問題に対する意識を高め、解決に向けた取り組みを促すことができます。

コンビニやスーパーなどの身近な場所でも、ソーシャルアクション(募金活動)が行われています。
環境問題に対するソーシャルアクション
環境問題は、SDGsでも謳われている目標のひとつであり、世界中で社会問題になっています。
環境問題に対する代表的なソーシャルアクションは、署名活動を行なって政府や企業に対して要望を出す活動です。たとえば、温室効果ガスの削減を求める署名活動が行われています。

大事なことだけど、自分にはこんなモチベーションないな…
先述しましたが、ソーシャルアクションは規模が大きければ良いというものではありません。
環境問題に対して、個人でできるソーシャルアクションは以下のようなものがあります。
- エコバッグを持ち歩く:レジ袋を減らすことで、プラスチックごみを削減する
- 節水を心がける:歯磨きや手洗いの際に水を止める、シャワーを浴びる時間を短くするなど、日常生活での水の使用量を減らす
- リサイクルに協力する:古紙、古布、プラスチックなど、リサイクル可能なものを分別し、回収することで、資源の有効活用につながる
- 公共交通機関を利用する:自家用車を利用するよりも、公共交通機関を利用することで、温室効果ガスの排出量を削減する
- 食品ロスを減らす:食品を無駄にしないように、賞味期限の近いものから消費する、余った食品を冷凍するなど、食品ロスを減らす
環境問題に対するソーシャルアクションの一例をみて、「これってソーシャルアクションなの!?」と思った方も少なくないと思います。
上記の行動や活動は、間違いなくソーシャル(社会に対する)アクション(行動、活動)です。
ボランティア活動を通じたソーシャルアクション
ソーシャルワークにおいて解決しなければならない社会問題に対して、自分たちの手で解決しようとする活動です。ボランティア活動を通じたソーシャルアクションには、以下のようなものがあります。
- 地域清掃活動:地域の公園や道路などを清掃することで、地域の美化や環境保全に貢献する
- 高齢者支援活動:高齢者の方々の生活支援や孤独感の解消など、高齢者に対する支援を行う
- 障がい者支援活動:障がい者の方々の生活支援や社会参加の促進など、障がい者に対する支援を行う
- 災害支援活動:災害発生時に、被災地の支援のために物資を集めたり、ボランティアとして被災地に赴いたりする
- 子ども支援活動:貧困や虐待などの問題に直面している子どもたちの支援のために、学習支援や遊び相手などを行う
ボランティア活動の心構えや注意点などの啓発、各機関やボランティアの調整などを行う人をボランティアコーディネーターと呼びます。
ボランティアコーディネーターは、社会福祉協議会やNPO法人等で活躍しています。社会組織のネットワーキングや、社会資源の開発等の機能も担うため、社会福祉士が抜擢されることも少なくありません。
まとめ
- ソーシャルアクションは「社会問題を解決するために、個人や団体が行う具体的な行動」
- 個人でも行うことが可能
- 身近なところでソーシャルアクションは行われている
今回は「ソーシャルアクション」について解説しました。ソーシャルアクションをMSWが行うためには実践する環境が重要になります。
以下の記事では「MSWのキャリア形成」について解説しているのでこちらの記事も是非併せて読んでみてください。
noteのメンバーシップ(初月無料で月額590円)では、ブログでは発信できない生々しいソーシャルワーク実践を発信しています。
「抽象的で理想に満ち溢れたソーシャルワーク実践と一線引きたいソーシャルワーカー」は、必見になります。
メンバーシップは、私が日々のソーシャルワーク実践で得た学びや、考え方、直面した問題などを「一番近くの席で見られるリアルタイム型のメイキング」みたいなものです。
認定医療ソーシャルワーカー・救急認定ソーシャルワーカーの資格所持者(筆者のことです)が、毎日2000文字以上の記事を投稿しております。
本を活用して勉強することもオススメです。以下の本は、ソーシャルワーク実践に役立つアプローチや制度の知識が身につくため、ソーシャルワーカーであれば一人一冊持っておくべきです。
こちらもぜひご検討ください。
» 救急患者支援-地域につなぐソーシャルワーク: 救急認定ソーシャルワーカー標準テキスト




コメント